【初心者向け】FXの始め方|口座開設から取引の注意点まで解説
※当ページはプロモーションを含んでいます

【初心者向け】FXの始め方|口座開設から取引の注意点まで解説

投資には「株式」「投資信託」などさまざまなジャンルがありますが、少額資金で効率良く取引を始められる方法に「FX」があります。

「FXを始めたいけど、どんな商品か良く分かっていないから不安……」と感じている方は多いのではないでしょうか。取引の流れや仕組みを知らずにFXを始めても利益を得ることは難しく、せっかくのやる気も損なわれてしまうでしょう。

本記事では初心者がFXで利益を得るために知っておきたい基礎知識や注意点、実際の手続きの流れについて解説します。

 

 

FXとは

FXは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と呼ばれる金融派生商品の1つです。

日本円や米ドル・ユーロなど、異なる通貨で取引を行いますが、各通貨のレートは常に変動しています。通貨同士の価格差で利益を上げることがFXの基本的な利益の出し方です。

FXと外貨預金の違い

日本円を外貨に換えるという点では外貨預金と同じですが、以下の点で外貨預金と異なります。

  • レバレッジを利用した取引ができる
  • 売りから取引を始められる
  • 手数料が外貨預金よりもFXの方が安い

レバレッジ(leverage)は英語で「てこ」という意味で、自己資金をもとにFX会社から資金を調達して取引額を自己資金以上に引き上げることです。FXの場合は最大で担保にした資金の25倍まで運用できます。ただし、高い資金効率を見込める代わりに、予想が外れた場合の損失額も大きくなる点に注意が必要です。

FX取引では買いから始めるだけでなく、空売りから始めることができるのが外貨預金にない特徴です。空売りとは投資対象の為替通貨が下落時に利益を上げる取引方法です。持っていない通貨を売却して、後日買い戻すことで利益を狙います。

外貨預金と比較して手数料が安いこともメリットです。外貨預金の場合は米ドルのように主要な通貨であっても、1ドルあたり1円以上の手数料がかかることも珍しくありません。FXでは取引手数料の代わりに買値と売値の差である「スプレッド」が実質的なコストになりますが、米ドル/日本円で1銭程度と、数百分の1程度のコストで取引が可能です。

FXの取引スタイル

FX取引を始める前に、FXの投資スタイルを決めておきましょう。ひとくちにFXといっても、以下のようなトレードスタイルがあります。

取引の種類

取引の方法

スキャルピング・デイトレード

短時間の為替差益で利益を狙う方法

【ポジションを保有する期間】

・スキャルピング:数分単位

・デイトレード:数時間単位

スイングトレード

上昇・下降トレンドの転換を予測して注文を入れておく方法

スワップ運用

2国間の金利差によって発生する利益(スワップポイント)を積み重ねる方法

FX積立

FXの仕組みを使って外貨積立を行う方法

自動売買

自動売買ツールで自動的に売買する方法

FXを始める前にスタイルを選ぶことが難しい人はデモトレードでFX取引を始めるのがおすすめです。

一部のFX会社が提供するサービスデモ口座を開設すれば、本番とほぼ同じ環境でデモトレードを行えます。投資する資金はデモトレードにだけ利用できる架空のお金で、損失を出しても自己資金が減ることはありません。

 

 

FXを始める前に必要なもの

FXは何もない状態からいきなり始めることはできず、以下のツールが揃って初めて取引が行えるようになります。

  • FX口座
  • 取引用の資金
  • パソコンまたはスマートフォン

FX口座

FXの取引を始めるためには、銀行の総合口座や証券会社の証券口座とも異なる「FX口座」が必要です。これはどのFX会社を使う場合でも変わりません。

FX口座の開設手続きを行う場合、申込フォームに個人情報を入力したあとに「本人確認書類」「マイナンバー」を提出する必要があります。

取引用の資金

FX取引を始めるにあたっては、取引用の資金を用意する必要があります。国内のFX会社の場合、インターネットバンキングに契約している銀行口座があれば「クイック入金」を利用してすぐに入金して取引を開始できます。

パソコンまたはスマートフォン

FXはオンラインでの取引になるため、インターネット環境と所定のスペックを満たすOSを搭載したパソコン・スマートフォンが必要です。

両方が必要になるのではなく、どちらか1つあれば問題なくFX取引が行えます。

通信環境とスペックの向上によって最近はスマートフォンでも本格的なFX取引が可能です。チャートの確認・注文・決済・情報収集など取引に必要な作業がすべて行えますから、インターネットさえ繋がれば取引チャンスを逃すことがありません。

 

 

FX取引を始める会社の選び方

FXを始めるにあたって、口座を開設するFX会社を1つ選ぶことになります。ここではFX会社の選び方のポイントを見てみましょう。

  • 少額での取引ができるか
  • 取引コストが安いか
  • 取引ツールは充実しているか

少額での取引ができるか

少額での取引ができるかどうかは、FX会社選びで特に重要です。少額で取引できるかを確かめるためには、各社の「取引単位」に注目しましょう。

日本国内では多くのFX会社で「1,000通貨」「10,000通貨」が取引単位として設定されています。

1,000通貨単位のFX会社は10,000通貨単位と比較して最低限必要な資金が10分の1で済むため、自己資金が少ない初心者の方でも気軽に取引に参加できます。

最近ではSBI FXのように1通貨単位から取引できるFX会社も登場していて、最低限必要な投資資金はどんどん少なくなっているのが現状です。

似たようなサービス内容であれば、最低限必要な取引量が少ないFX会社を選びましょう。

取引コストが安いか

FX取引で無視することができないのが「取引コスト」です。多くのFX会社では取引手数料が無料とされていますが、毎回の取引ごとにスプレッドが発生します。

スプレッドとは通貨の売値と買値の差のことで、これが実質的に手数料にあたります。各FX会社が通貨ペアごとにスプレッドを決めるため、同じ通貨ペアでも会社ごとにスプレッドの幅は全く異なります。

スプレッドの幅が小さいほど利益を出しやすいため、コストを意識するならスプレッドの値に注目してFX会社を選ぶと良いでしょう。

取引ツールは充実しているか

FX会社ごとに取引ツールのラインナップや機能が異なります。自分のニーズに合った取引ツールを選びたいものです。

たとえば、スマートフォンでの取引をメインにするなら、高機能なスマホアプリを提供しているFX会社が適しています。

多くのFX会社でデモトレードができるので、本格的に始める前にデモトレードで各種ツール・アプリの使い心地をチェックしましょう。

 

 

FX取引の始め方|口座開設から注文までの流れ

ここからは実際にFX取引を始めるまでの流れを解説します。

FX用の口座を開設する

利用するFX会社が決まったら、そのFX会社でFX口座を開設します。FX会社によって開設の流れは異なりますが、代表的な開設の流れは以下のとおりです。

  1. 口座開設の申込
  2. 本人確認書類・マイナンバー確認書類の送付
  3. 口座開設完了

申込フォームに必要事項を入力したあとは本人確認書類、マイナンバー確認書類の提出が必要です。

FX取引用の資金を入金する

口座が開設できたあとは、保証金の入金を行います。FXでは預けたお金を担保として取引を行うため、保証金の入金なしには取引を始められません。

通貨ペアと取引量を決める

FXを始めるにあたっては、取引する通貨ペアを決める必要があります。FX会社ごとに選択できる通貨ペアは異なりますが、最初は米ドル/日本円など取引量や情報が豊富で馴染みのある通貨ペアがおすすめです。

流通量が多いほど取引が成立しやすく、情報も入手しやすいのがメリットです。

取引量を決める際は、入金した証拠金から以下の計算式を使って逆算できます。

取引可能数量=入金済みの金額 ÷ 2 × レバレッジ ÷ 通貨ペアのレート

 

新規注文を始める

取引する通貨ペアが決まったあとは、実際に注文を出して取引を行います。

現在のレートで発注する「成行注文」と、現在よりも有利なレートを指定して発注する「指値注文」の2種類から選択して注文できます。成行注文はすぐに注文が成立する利点がありますが、注文時に提示されたレートと約定したレートに差が出ることがあるのがデメリットです。指値注文は指定レートになると自動的に注文が出され、成行よりも有利なレートで約定する可能性があります。ただし、レートが指値に届かない場合は取引できないのがデメリットです。

 

 

初心者が失敗しないFXの始め方|ポイント・コツ

初心者の方は大きな利益を得ることで頭がいっぱいになりがちですが、まずは「短期で退場しないこと」がもっとも重要です。いきなり大きな資金を投入して損失を出すと、資金が枯渇してFX取引ができない状態になってしまいます。

ここでは初心者の方が退場せずにFX取引を続けるためのポイント・コツを紹介します。

少額から取引を始めること

FXは普通預金や定期預金と違い、元本が保証された金融商品ではありません。損失が出ることを想定して、最初は少額資金で取引を始めることが重要です。

FXのコツが分からない状態では失敗しやすく、全財産を投入すると損失額も大きくなってしまいます。少ない資金なら損失を出したとしても比較的少ない金額で済みます。残った自己資金で次の取引に挑み、損失を挽回することも可能です。

最初のうちは資金が底を突いてFXを辞めないことを目標に、コツコツと少額での取引を積み重ねましょう。

低めのレバレッジで始める

レバレッジの仕組みを使えば、最大で自己資金の最大25倍まで取引が可能です。レバレッジが高くなるほど少ない自己資金で大きな取引ができるため、資金効率は上がります。

ただし、大きな利益を期待できる反面、大きな損失を出すリスクも高くなってしまいます。

まずは2~3倍の低めのレバレッジで始め、資金管理や相場分析に慣れて利益を出せるようになってから徐々に高いレバレッジに移行しましょう。

損切ラインを決めておくこと

FXに限ったことではありませんが、投資では損切ラインを決めておくことが非常に重要です。損切とは、含み損が発生した場合に損の拡大を防ぐためにポジションを決済して損失を確定させることです。

初心者の方は損失を確定させることを怖がり、利益に転じるまでは我慢しようとして結果的により大きな損失に繋がることがあります。

自分で損切が難しい場合は、「逆指値」で自動的に損切する仕組みを作っておきましょう。逆指値とは、新規注文を出す際に「〇円になったら決済する」と決めておく方法のことです。一定のレートで自動的に注文を出してくれるため、それ以上の損失を防ぐことができます。

 

 

FXの始め方は難しくない!まずはFX口座を開設しよう

FXはレバレッジの仕組みを利用することで、最大で自己資金の25倍の外貨取引が行える資金効率の良い金融派生商品です。利益を出すためのポイント・コツはさまざまですが、始めるのは思っているよりも簡単です。本人確認書類やマイナンバー確認書類があれば、最短で申込当日から取引を始められます。

まずはデモトレードや少額の取引から始め、「負けないコツ」「利益を出すノウハウ」を身に着けてから本格的な取引を始めましょう。

参考【完全網羅】FX口座おすすめ人気ランキング15選!8つのチェックポイントで徹底比較

「FXってどうやって始めればいいの?」 「どの会社で口座を作ればいい?」 「FX口座を選ぶポイントは?」 FXに挑戦するのに、必ず用意することになるのが「FX口座」です。外貨の売買するための窓口のよう ...

続きを見る

この記事のライター・監修者

高柳政道
資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・CFP(R) ・DCプランナー2級 対応可能業務:ライフプラン表・キャッシュフロー表の作成/資産運用アドバイス  

ライフプランの相談はコチラ

-FX