「カードローンの返済方法がわかりにくい」
「なかなか返済が終わらなくて困っている」
「効率よく返済する方法はあるの?」
こんなお悩みを解決します。
カードローンの返済には利息が発生するため、計算も複雑でわかりにくいですよね。
よく理解しないままお金を借りると、なかなか返済が終わらないと感じるかもしれません。
ローンを早く返すためには、返済方法と仕組みを理解したうえで、効率よく返済するポイントを理解することが大切です。
こちらの記事では、以下の内容を解説します。
- カードローンの返済方法と仕組み
- 支払い方法
- 効率よく返済するポイント
- 返済方法でよくある質問
カードローンの返済方法がよくわからない方や、効率よく借金を返したいとお考えの方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
カードローン2つの返済方法と仕組みを解説
カードローンの返済方法は、以下2つの通りです。
- 約定返済
- 繰上返済
それぞれ詳しく解説します。
毎月決まった日に返す約定返済
カードローン返済は、毎月決まった日に返す約定返済が基本です。
ただし約定返済は各社によって計算方法が異なるので、わかりにくいと感じる方が多いです。
そこで約定返済を、以下3つに分けて説明します。
- 残高スライド方式
- 元金定額方式
- 元利定額方式
それぞれ順番にみていきます。
1.1 残高スライド方式
残高スライド方式とは、借入額によって返済額が変わる返済方法です。
借入れ残高が多ければ、返済額は多くなります。反対に残高が減れば、返済額は少なくなります。
つまり返済を続けていけば、毎月払う金額が徐々に減ることが特徴です。
ただし返済期間は長期化するので、利息の支払いは多くなりやすいデメリットがあります。
返済額の計算方法は各社によって異なるので、利息の支払いや返済期間をシミュレーションしたうえで借りましょう。
1.2 元金定額方式
毎月決まった金額に、利息を追加する返済方法が元金定額方式です。
例えば毎月の支払い額を5,000円に設定したら、この金額に利息分が追加されます。
利息が1,000円なら返済金額は6,000円です。
毎月一定額を元金に充てられるので、返済ペースは早いといえます。
1.3 元利定額方式
元金と利息の合計が同じ金額になるように返済する方法が、元利定額方式です。
たとえば毎月3万円の返済額を設定します。
利息の支払いが5,000円発生したら、残り2,5000円は元金の返済にあてられます。
毎月同じ額の支払いが発生するので、返済スケジュールを立てやすいことがメリットです。
ただし借入れに対して返済額を低く設定すると、元金が減らずに返済が長期化するので注意が必要です。
追加で返済する繰上返済
自分の好きなタイミングでまとまった金額を返済する方法は「繰上返済」といいます。会社によっては、以下の名称で呼ぶこともあります。
- 臨時返済
- 追加返済
- 任意返済
繰上返済のメリットは、支払い額すべてを元金にあてられることです。
たとえば年利18%で10万円を借りたとします。12ヶ月かけて返済するプランを立てたら、利息の支払いは1年間で約10,000円です。
ここで繰上返済を利用して3ヶ月目で完済すると、利息分の支払いは4,000円で済みます。
【10万円を12ヶ月で返済するシミュレーション】
回数 | 返済金額 | 利息 |
1 | 9,167円 | 1,500円 |
2 | 9,167円 | 1,384円 |
3 | 9,167円 | 1,268円 |
… | ||
12 | 9,167円 | 135円 |
合計 | 110,004円 | 10,004円 |
12回払いの利息合計:10,0004円
3回目で一括返済時の利息:4,152円
繰上返済をうまく使えば、返済期間や利息を減らして効率よくローンを返せるでしょう。
カードローン返済の2つの支払い方法
カードローン返済の支払い方法は、以下2つの通りです。
- 口座振替
- ATM振り込み
それぞれの特徴を解説していきます。
1. 口座振替
口座振替は毎月決まった日に、指定の口座から自動引き落としされる支払い方法です。カードローン会社が指定する金融機関であれば、どの口座を使っても利用できます。
自動引き落としされるので、返済期日を忘れる心配のないことがメリットです。
ただし気がつかないうちに口座残高が足りないまま、返済日を迎えるリスクもあります。
また会社によっては毎月数百円の振替手数料が発生するので、自分で振り込みを行うよりも高くつく可能性があります。
2. ATM振り込み
カードローンの支払いは、直接ATMで振り込みも可能です。
利用するカードローン会社によって、以下の特徴があります。
種類 | 手数料 | 金融機関の数 |
銀行系 | 無料 | 少ない |
消費者金融系 | 有料 (数百円) | 多い |
支払い期日は毎月決められた期間内に、返済額を振り込みます。ATMのメンテナンスや曜日によっては利用できない時間帯があるので、支払い前に確認が必要です。
カードローンを効率よく返済する5つのポイント
カードローンの返済方法によっては支払いまでの期間が長くなり、利息が多く発生して損をするかもしれません。
そこで以下5つのポイントを理解すれば、効率よく返済できます。
- 繰上返済をうまく使う
- 約定返済の金額を増やす
- 追加の借入れは控える
- 金利の低いカードローンへ切り替える
- おまとめローンを利用する
それぞれの方法について、詳しく解説します。
1. 繰上返済をうまく使う
繰上返済が多くなれば、そのぶん返済期間は短くなり、利息の支払いも少なくなります。
以下の点を実行すれば、返済に必要なお金を工面できるでしょう。
- ボーナスを返済にあてる
- 単発のアルバイトをする
- 不用品をフリマアプリで販売する
繰上返済の注意点は、利用するごとに手数料が発生することです。手数料を減らすために、まとまった金額を返済にあてることをおすすめします。
繰上返済を上手く使って、賢くお金を返しましょう。
2. 約定返済の金額を増やす
約定返済の金額を増やすことで、返済までの期間を短くできます。
しかし「苦しいやりくりのなかで、毎月の支払い額を上げるのは難しい」と考える方もいるかもしれません。
そこで以下のポイントを実行してみると、毎月数千円以上のお金が節約できます。
- スマホを格安SIMに切り替える
- 不要な保険を解約する
- 外食をやめる
- 使わない月額サービスを解約する
効率的にローンを返すために、毎月の返済額を増やすことを検討しましょう。
3. 追加の借入れは控える
当たり前ですが1日でも早く返済するために、追加の借入れは控えましょう。借入れが増えるほど、返済までの期間は長くなります。
また借入れ額が、最初に借りた金額より増えるなら注意が必要です。
返済額を増やさないと利息分の支払いが多くなり、いつまでも借金を返せない状態になってしまいます。
お金を借りたら、できるかぎり追加の借入れは控えましょう。
4. 金利の低いカードローンへ切り替える
金利の低いカードローンへ切り替えることも、効率よく返済するポイントです。
もし消費者金融から借りているなら、金利の安い銀行系カードローンに切り替えることで利息分を減らせます。
消費者金融と銀行カードローン主要5社の金利の平均は以下の通りです。
カードローン | 金利 |
消費者金融 | 4.5〜18% |
銀行 | 3.0〜14.5% |
消費者金融系カードローンの金利が高い理由は、資金調達のために銀行からお金を借りるからです。
今借りているカードローンより金利の低い会社と契約できるなら、切り替えを検討しましょう。
5. おまとめローンを利用する
複数社から借入れがある人は、おまとめローンを利用すると、金利を安く抑えられるかもしれません。
おまとめローンとは複数社の借入れを1本化することです。カードローン会社によっては、おまとめローン専用の返済プランが用意されています。
借金を1本化することで金額が一定額を超えると、金利が下がる傾向にあります。
金利の安い会社にローンを1本化できれば、最初の返済額より利息を抑えられるかもしれません。
複数社から借入れがある人は、おまとめローンの活用を検討しましょう。
カードローンの返済方法に関するQ&A
こちらではカードローンの返済方法で、よくある5つの質問への回答を記載します。
Q1. 繰上返済をしたら、翌月の支払いはどうなる?
翌月の支払いは発生します。
毎月の返済額が4万円で、当月に8万円返したからといって、翌月が0円になるわけではありません。
したがって翌月以降の支払いも含めて返済計画を立てる必要があります。生活費は足りるように、計画的に返しましょう。
Q2. なかなか借金額が減りません。どうしてですか?
借入れ額に対して約定返済が低く、利息の支払いにほとんどの金額があてられ、元金を返せていない可能性が高いです。
まずは、どのくらいの金額が元金の返済にあてられ、いつまでに支払いが終わるかカードローン会社に確認してみてください。
また返済期間を短くするには、以下2つの対処法が有効です。
- 約定返済の金額を増やす
- 繰上返済を使う
Q3. 口座残高が足りなくて滞納しそうなときはどうすればいい?
滞納しそうなときは、早めにカードローン会社へ相談してください。
滞納すると延滞金が発生したり、信用情報に傷がついたりする可能性があります。
いつごろなら返済できるか、あらかじめ計画を立てたうえで相談すると、カードローン会社との交渉もスムーズにすすみます。
返済期日を延ばしてもらったり、一時的な減額処置に対応したりできるかもしれません。
Q4. 返済が難しくなってきたときの対処法は?
返済が難しくなってきたら、早めにカードローン会社へ相談してください。
状況によって対策は異なりますが、返済期日を延ばしてもらったり、毎月の支払い額を見直したりと対処してもらえるかもしれません。
Q5.返済が遅れるとどうなるの?
遅延損害金の支払いが発生します。滞納分の返済が終わった日から数えて、約20%前後の日割りの金額が発生するので、毎月の返済額とは別に支払いが必要です。
また信用情報機関に延滞記録が登録され、カードローン会社から督促の連絡が入ります。3ヶ月以上の遅延は信用機関に事故情報として登録され、ブラックリストに掲載されます。
返済が遅れそうなときは、早めにカードローン会社へ相談しましょう。
まとめ
カードローンの返済方法を正しく理解したうえで、効率的にローンを返すポイントを実行すれば、支払い期間を短縮して利息を減らせます。
繰り返しとなりますが、カードローンの返済方法は以下の通りです。
- 約定返済
- 繰上返済
約定返済は、残高スライド方式や元金定額方式、元利定額方式など大きく分けて3種類の返済方法があります。各社採用している返済方法が異なるので、ホームページを確認してみてください。
また借金を効率よく返済するポイントは以下5つの通りです。
- 繰上返済をうまく使う
- 約定返済の金額を増やす
- 追加の借入れは控える
- 金利の低いカードローンへ切り替える
- おまとめローンを利用する
とくに繰上返済は全額を元金の支払いにあてるので、うまく使えば効率的にローンを返せます。本記事を参考に、カードローンの返済に役立ててください。