
スワップポイントがマイナスになる理由は?
マイナススワップはどうすれば対策できるの?
為替差益を相殺されずに利益を伸ばしたい
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
この記事で解説する「スワップポイントがマイナスになる原因」を理解すれば、スワップ投資初心者でもマイナススワップが避けられるようになります。
それではまず基本となる「スワップポイントの仕組み」から解説しましょう。
スワップポイントとは
スワップポイントとは、通貨ペアの2国間の政策金利に差がある場合に、日割りで受払いが行われる金利差額のことです。
ポジションの取り方を間違えると、スワップポイントを支払う必要があるので注意しましょう。
スワップポイントがマイナスになる理由
スワップポイントがマイナスになる大体の原因は、次の2つです。
- 高金利通貨で、低金利通貨を買う
- 低金利通貨で、高金利通貨を売る
スワップは、高金利通貨で低金利通貨を買うポジションを取るとスワップポイントがマイナスになり、低金利通貨で高金利通貨を買うポジションを取ればプラスになります。
つまり、高金利通貨を売って低金利通貨を買う行為は、高い金利を支払って、支払い金利よりも安い金利の資産で運用するのと同じなのです。
買いポジションを持つ⇒プラススワップ
売りポジションを持つ⇒マイナススワップ
買いポジションを持つ⇒マイナススワップ
売りポジションを持つ⇒プラススワップ
政策金利の変動
政策金利が変動が、マイナススワップをうむ原因にもなります。
なぜなら、金利の改正によって通貨ペアの相手国の金利より低くなってしまうこともあり得ないからです。
しかし、政策金利はよっぽどのことがない限り急激に下げられたりすることはないので、定期的に金利をチェックしていれば心配はいらないでしょう。
為替の大幅な変動
為替変動とマイナススワップには、多少関係があります。
というのも、為替レートによってトレーダーの保有資産が変わるため、為替が変動すると受払いされるスワップが多少変わるからです。
多少の為替変動では、スワップポイントは変わりませんが、大きく為替が変動するとマイナススワップが増える場合もあるので注意してください。
スワップポイントのマイナスを回避する3つの対策
利益が減るのなら、スワップポイントは払いたくない
余計な損失を出さないためにも、スワップポイントのマイナスを避ける3つの対策を紹介します。
【対策①】マイナススワップになるポジションを取らない
ひとつ目の対策は、マイナススワップのポジションを保有しないことです。
FXにおいては、必ずしも売りポジションを取るとマイナススワップになるとは限らないので、FX会社の「スワップカレンダー」をチェックして、マイナス表示されたポジションを避けてください。
ちなみにどの通貨ペアでも、売り買いどちらかは必ずスワップポイントがマイナスになっています。
【対策②】政策金利をこまめにチェックする
2つ目の対策は、政策金利をこまめにチェックすることです。
なぜなら、中央銀行の金融政策により政策金利が毎月見直され、引き下げられる可能性があるからです。
政策金利が引き下げられるともらえるスワップポイントが減るだけでなく、もう片方の通貨の政策金利を下回ると、マイナススワップになる可能性もあります。
また、政策金利の引き下げはその通貨の人気を落とす原因になり、為替レートが下がりやすくなるので、買いポジションを保有している場合は為替差損が膨らまないよう気をつけてくださいね。
【対策③】サヤ取りする
3つ目の対策はサヤ取りすることです。
サヤ取りとは2つのFX口座を使って、同じ通貨ペアで売り買いのスワップポイントが違う点を活かした取引手法です。
ヒロセ通商で、1日あたり150円のスワップポイントがもらえる南アフリカランドを買う。
SBI FXトレードで、1日あたり120円のスワップポイントを支払う南アフリカランドを売る。
こうすれば、2社間で為替変動を完全に相殺しながら、差額のスワップポイントを毎日30円ずつ得られるのです。
スワップポイントのマイナスが少ないFX会社を探す2つのポイント
「FX会社がたくさんあるから、違いがよく判らない」というお悩みを解決すべく、マイナススワップが小さいFX会社を探すポイントを2つ紹介します。
- 買いと売りのスワップが同じ額かどうか
- マイナススワップの金額が少ない
それぞれの探し方について、以下で詳しく解説します。
【ポイント①】買いと売りスワップが同じ金額かどうか
まずは、買いスワップと売りスワップの値幅が同じかどうか確認しましょう。
なぜなら、FX会社が手数料を取っていないため、余計なコストを負担せずに済むからです。
通常なら多かれ少なかれ、どちらか片方のスワップポイントはプラスになっているはずです。
しかし、FX会社は売りスワップと買いスワップに差をつけることで手数料を確保しています。
この表は、DMM FXのスワップカレンダーです。
1月15日ドル円のスワップポイントでは、受取りスワップが46円に対して、支払いスワップは48円です。
同じ金利差なのに、2円もの差があります。
一方で、みんなのFXのスワップカレンダーを見てみましょう。
どの通貨ペアも、売りスワップと買いスワップに差がありません。
もし、あなたがスイングトレードを頻繁に行うのであれば、みんなのFXのようなFX口座を使うのが理想的でしょう。
【ポイント②】マイナススワップの金額が小さい
とはいっても、人によって使いたいFX口座の基準はそれぞれです。
「絶対にスワップの差は0円じゃないといけない!」とはせず、スプレッドや、キャンペーンなど総合的に考え、なるべく買いスワップと売りスワップの差が小さい口座を選ぶと良いでしょう。
例えば、同じ通貨ペアのスワップポイントが「買い:+35円」「売り:-45円」の口座よりも、「買い:+20円」「売り:-30円」の口座を選んでください。
スワップポイントのマイナスが少ないFX会社3選
「スワップポイントって頻繁に変動するから、どこがいいのかよく判らない」とお悩みの方向けに、マイナススワップが平均的に小さいFX会社を3社紹介します。
プロも愛用する取引ツール!高スワップな「GMOクリック証券」
スワップ | ||
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トルコリラ/円 円 | メキシコペソ/円 円 | 南アフリカランド/円 円 |
スワップ | キャッシュバック | |
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豪ドル/円 円 | 米ドル/円 円 | 円 |
- 全通貨最安水準のスプレッドながら、高スワップ!
- デイトレもスワップ狙いの売買も両方とも対応可能
- 国内最大手のGMOインターネットグループだから安心して取引できる
取引ツールが使いやすく、分析ツールも充実しているので、プロのトレーダーに人気!
低スプレッド(手数料が安い)・高スワップなので欠点がないFX会社といえます。
いろんなFX会社を使った結果、最後はGMOクリック証券に落ち着くトレーダーが多いのが特徴です。
全てにおいて高スワップ! 高金利通貨を買うなら「LIGHT FX」
スワップポイント | ||
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トルコリラ/円 円 | メキシコペソ/円 円 | 豪ドル/円 円 |
スワップポイント | キャッシュバック | |
---|---|---|
南アフリカランド/円 円 | 米ドル円 円 | 円 |
- ほぼ全ての通貨ペアが高スワップ
- トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドが特に高スワップ
- 1,000通貨単位対応なので、少額から取引できる
高水準のスワップならLIGHT FXが一番と自信を持って言えます。基本的に全ての通貨で高スワップです。
特に、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドのスワップが高く、金利収入狙いのプロトレーダーに人気!
LIGHT FXはスワップ運用に必須の条件を高水準で備えています!
1,000通貨の少額から始められるので初心者でも安心ですよ。
スワップ・低スプレッド!初心者におすすめ「みんなのFX」
スワップポイント | ||
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トルコリラ/円 円 | メキシコペソ/円 円 | 豪ドル/円 円 |
スワップポイント | キャッシュバック | |
---|---|---|
南アフリカランド/円 円 | 米ドル円 円 | 円 |
- 高スワップ・低スプレッド!長期売買にも強い
- 高金利通貨のトルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドが特に高スワップ
- 1,000通貨単位対応なので、ドル円なら5千円の少額から取引ができる
高スワップで有名!スワップ金利狙いの取引で多くのトレーダーが使ってます。
低スプレッドな上に、約定力が高いのでデイトレにも強いのが特徴です。
短期も長期もどちらでも対応できる高スペックのFX会社で、FX初心者に特におすすめです。
スワップポイントがマイナスになった場合の確定申告
スワップポイントのマイナスは、為替差益と相殺して所得税の確定申告ができるルールになっています。
つまり、マイナススワップの分だけ計上利益を減らすことができるのです。
為替差益よりマイナススワップが上回った場合は、損失の繰越控除を受けられます。
トータルの損益がマイナスになっても確定申告した方がお得ですよ。
なお住民税には申告免除規定はなく、1円以上利益が出たら申告する必要があるので注意してください。
スワップポイントのマイナスは対策できる! まとめ
上記で紹介した「マイナススワップを避ける方法」を実践すると、今後は為替差益を減らされずにすみ、FXで少しでも多くの利益を出せるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- 高金利通貨を売って低金利通貨を買うことでスワップポイントはマイナスになる
- 通貨ペアによっては必ずしも売りポジションがマイナススワップになるわけではない
- 具体的なスワップポイントの状況は、その都度FX会社のスワップカレンダーを確認しよう
「少しぐらいスワップポイントを払っても、たいした影響はないだろう」と考える人もいるでしょう。
基本的にはポジションを取る方向にさえ気をつければ避けられるので、簡単に余計な損失を出さずに済みますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)/
マイナススワップに関するQ&A
- スワップポイントがマイナスになるのはどんな時ですか?
-
「高金利通貨で、低金利通貨を買う」「低金利通貨で、高金利通貨を売る」ときに発生します。
そのほか、まれなケースでは、為替の大変動や政策金利の改正が挙げられます。
⇒詳しくは「スワップポイントがマイナスになる理由」で解説しています。
- マイナススワップを減らすにはどうしたらいいですか?
-
買いと売りのスワップを同じ額で提供しているFX会社、または買いと売りのスワップ額の差が小さいFX会社を選びましょう。
オススメはみんなのFXで、毎日安定したスワップ額を提供し、売りと買いでスワップ額に差がありません。
- マイナススワップは確定申告の時にどう処理すればいいですか?
-
為替差益と相殺して計上することができます。
また、為替差益よりマイナススワップが上回った場合は、損失の繰越控除を受けられます。
⇒詳しくは「スワップポイントがマイナスになった場合の確定申告」で解説しています。