
FXだけで生活できるの?
毎月どのくらい稼ぐ必要があるの?
FX専業トレーダーになるメリット・デメリットを教えて!
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
FXのスキルがあれば、楽して稼げると思う人は多いでしょう。
結論から言うと、FXだけで生活するには十分な取引スキルと資金力が必要です。
そこでこの記事では、FX専業トレーダーになるために必要な資金の目安を解説するとともに、専業トレーダーのメリット・デメリットを紹介します。
この記事が専業トレーダーになるかどうかの判断材料になれば幸いです。
それではまず、FXだけで生活できるかどうかを解説しましょう。
FXだけで生活はできるのか
FXの収入だけで生活することは可能ですが、誰でも簡単に実現できるわけではありません。
なぜなら、FXの経験やトレードスキルと豊富な資金が必要だからです。
まずは、いわゆる「FX専業トレーダー」として生活するにはどのくらいの資金が必要なのかを計算してみましょう。
FXだけで生活するために必要な資金の計算方法
専業トレーダーとして生活するには、目標月収と1日の平均利益から必要な資金を計算する必要があります。
やみくもに取引を重ねると、目標を達成しているのに余計な取引を重ねて損失を出したり、非現実的な利益を狙って無理な取引をするおそれがあるからです。
目標月収と平均利益
国税庁の民間給与実態調査によると、2019年の日本人の平均年収は436万円、月収換算で約36万円だそうです。
FXで取引できるのは平日に限られ、日数としては毎月20日前後です。
つまり、毎日平均で18,000円の利益を出す必要があります。
レバレッジ倍率に応じた必要資金はいくらか
メジャー通貨の米ドル円で運用するなら、デイトレードで100pips前後の利確が狙えるので、18,000円稼ぐために必要な取引量は18万通貨です。
1米ドル円=100円とすると18万通貨取引するには1,800万円必要なので、レバレッジ25倍だと72万円、レバレッジ10倍だと180万円、レバレッジ3倍だと600万円の資金が必要になります。
リスクを抑えながら安定して稼ぐにはレバレッジ3倍以下が望ましいので、最低でも600万円は用意しましょう!
専業FXトレーダーに転向してもいい目安は?
目安は日本人の平均年収額である436万円以上の利益を年間通して出せるようになったら。
1回出せたからではなく、2~3年安定的に出せるようになったら専業への転向を考えてもいいでしょう。
ただし、現在の年収が436万円以上の人は、現在の年収以上を稼げるようになってからにしましょう。
というのも、現在の生活レベルを落とさなければならないからです。
FXだけで生活するメリット3つ
専業トレーダーになると以下3つのメリットがあります。
- 自由時間が増える
- 面倒な人間関係から解放される
- 場所を選ばず稼げる
会社に縛られずに自由に稼ぎたい人はおすすめですよ!
メリット①自由時間が増える
専業トレーダーはチャンスがあれば24時間いつでも取引して利益を狙えるので、目標利益を達成すればあとは何をしても自由です。
趣味の映画鑑賞にひたる、ジムに通って身体を鍛える、稼いだお金で友人と食事に行くなど、夢が広がりますよね。
サラリーマンや店舗経営よりも自由な時間を多く過ごせるのがメリットです。
メリット②面倒な人間関係から解放される
専業トレーダーになれば職場の人間関係を気にしなくて済みます。
上司の顔色を伺うストレスに悩んだり、パワハラやセクハラに遭う心配もいりません。
その代わり専業トレーダーが悩まされるのは、相場と戦う自分自身のトレードスキルとメンタルです!
メリット③場所を選ばず稼げる
FXはスマホかパソコンさえあれば取引できます。
つまり、仕事場に出向く必要がなくなるので、自宅など好きな場所で稼げるんですね。
通勤費・通勤時間を節約できますし、新型コロナウイルスによって在宅勤務が推進された今、在宅で稼げるのは大きなメリットです!
FXだけで生活するデメリット3つ
専業トレーダーになる時は、以下3つのデメリットも理解した上で検討してください。
- 収入が不安定になる
- プレッシャーが大きい
- 社会復帰が難しくなる
それぞれの内容を詳しく解説しましょう。
デメリット①収入が不安定になる
1点目は収入が不安定になることです。
なぜなら、やればやるほど儲かるとは限らないからです。
他にも相場の値動きが少ないと目標利益を稼げない、元本を切り崩して生活すると利回りが落ちる、収入が不安定なのでクレジットカードやローンの審査に通りにくくなるといったデメリットがあります。
デメリット②プレッシャーが大きい
収入源がFXしかないので、利益を出せないと生活が送れなくなるというプレッシャーが大きくなります。
また、兼業の時に安定して利益を出せていても、専業になると収入面での不安やストレスで取引が不安定になり、利益を出せなくなるケースもあります。
リフレッシュ方法を用意して、精神的負担が大きくなりすぎないように工夫することが大切です。
デメリット③社会復帰が難しくなる
3つ目のデメリットは社会復帰が困難になる点です。
FX専業トレーダーは社会的には無職と同じ扱いされるので、再就職で不利になります。
社会から「ずっとパソコンに向かっているのでコミュニケーション力に問題があるのではないか」「お金のことばかり考えていて、仕事はできるのだろうか」という目で見られてしまうんですね。
FX専業トレーダーになるための4ステップ
上記のメリット・デメリットを踏まえた上で専業トレーダーを目指す決意をした人は、以下4つのステップを踏みましょう。
- 兼業トレーダーとして経験を積む
- 十分な資金を用意する
- 職場と家族を説得する
- 自己管理の徹底
入念な準備と覚悟が必要だということを認識してくださいね!
ステップ①兼業トレーダーとして経験を積む
まずは働きながらFXの経験を積みましょう。
目標は「数年間で相場の大きな流れをつかむ」「長期的に安定して利益を出せるようになる」の2つです。
FXの相場は小さな波と大きな波でできていて、長期的に安定して稼ぐには大きな波をつかむのが大切です。
なぜなら小さな波でコツコツ利益を重ねても、大きな波に飲まれて大損すると、トータルの収支がマイナスになるからです。
普段は小さな波で稼ぎつつ、大きな波を察知して早めに損切りする能力を磨きましょう。
ステップ②十分な資金を用意する
日本人の平均月収36万円を達成するには、レバレッジ3倍の米ドル円の運用で600万円の資金が必要です。
独身の方なら収入のほとんどを貯金に回せば数年で貯められるかもしれませんが、家庭持ちの方がゼロから貯めるには難しい金額でしょう。
レバレッジを上げれば必要な資金は減りますが、その分ハイリスクな投資スタイルになるので注意が必要です。
本業を辞めるタイミングもあるでしょうから、どのくらいの資金を貯めてから会社を辞めるのか計画を立てるといいですね!
ステップ③職場と家族を説得する
専業トレーダーになるには職場と家族の理解を得なければなりませんが、専業トレーダーのデメリットが目立ち、周囲の理解を得にくいのが実情です。
職場を円満退社したいなら、別の理由を立てて辞職を切り出す方がいいかもしれません。
ただし、家族にはきちんと専業トレーダーになりたいことを伝えるべきです。
収入が不安定になる点を一番心配されるでしょうから、資金計画や取引手法、運用成績を定期的に共有するといったルールを作るといいですね。
ステップ④自己管理の徹底
専業トレーダーは1日の生活リズムが完全に自由になるので、自己管理を徹底して心身の健康を維持しましょう。
理由は心身が弱っていると取引判断が弱気になるからです。
損失を恐れてわずかな含み益ですぐに決済する一方、損失の実現を避けようと損切りを先送りしてロスカットで大損するケースが多いです。
生活の自由度が高まるものの、羽目を外しすぎないよう注意してくださいね!
FXだけで生活を送る際の注意点3つ
専業トレーダーとして成功するには、以下3つに注意が必要です。
- 強いメンタルが必要
- 確定申告をする
- 気分転換できる手段を持つ
それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。
注意点①強いメンタルが必要
専業トレーダーは自分の取引判断に生活がかかっているので、プレッシャーは大きいです。
思うように利益が伸びずに焦ることもあるでしょう。
どんな時も自分の取引ルールに従って淡々と取引を続けられるメンタルを磨くのが大切です。
注意点②確定申告をする
専業トレーダーとしてFXをすると税務上は「事業所得」として扱われるので、1年間(1月1日~12月31日)に得た収入と経費を集計して、最寄りの税務署に確定申告をしましょう。
令和2年分の確定申告期限は令和3年2月16日(火)~令和3年3月15日(月)で、期限を過ぎて申告したり期限までに申告しなかった場合は、税務署から調査されて加算税・延滞税がかかるケースがあるので要注意です。
事業所得の詳しい計算方法や確定申告を国税庁のHPで確認して、忘れずに確定申告をしましょう!
注意点③気分転換できる手段を持つ
いくら専業とはいえ、24時間FXのことを考えていると気がめいってしまいます。
長時間座ってパソコンに向かっていると腰を痛めたり、運動不足で不健康になるなど体への影響も出るでしょう。
たまには相場を忘れて散歩やスポーツをしたり、家族や友人と出かけるなどストレス発散の手段を持ちましょう!
FXだけで生活するにはそれなりの覚悟が必要!まとめ
上記で紹介した「FXだけで生活を送るためのステップと注意点」を実践すると、今後はFX専業トレーダーとして生活できるかどうかで悩まずに済み、FXだけで生活するかどうか判断できるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- FXだけで生活することは可能だが、高度な取引スキルと豊富な資金が必要
- レバレッジを抑えて安全に稼ぐには最低でも600万円用意しよう
- FX専業トレーダー生活の自由度が高いものの、収入が不安定になるなどデメリットもある
FXだけで生活するというのは夢が広がりますね。
ただしそれなりの覚悟が必要だということを心に留めておいてくださいね!
FXで生活はできるのか Q&A
- 専業FXトレーダーになるにはいくら稼げばいい?
-
最低でも450万以上は稼げるようになりましょう。
その理由や、詳しい金額などはこちらで解説しています。
- FXで生計を立てるメリット・デメリットは?
-
FXで生計を立てと自由な時間が増えるなどのメリットがある一方で、収入が不安定になる重圧があります。
- FXで生計を立てるときの注意点は?
-
気持ちをリセットさせられる方法を作っておく、確定申告を必ずするなどの注意点があります。